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 いくらやってもきりがないのでこの辺で…。下手をすると1本まるまる文章化してしまいかねない(^_^;)。

 MEGA・TOKYOの朝、そしてネネの出勤風景とともに物語は始まる。
 署長の姪の世話を押し付けられてしまうネネ。
 リサというフォトジャーナリスト志望の少女。ハイスクール在学中だ。
 そのリサが、愛用のカメラをプリスに踏み潰されたのを根に持ち、ナイトセイバーズの正体を暴くことに燃えていたものだから、事はややこしくなった。ぴったりと張り付いているリサをかわして、ナイトセイバーズの仕事をこなさなければならないのだ。エスコート役を仰せつかっている関係上、無視やおいてけぼりをくらわすというわけにはいかない。
 度々絶妙のタイミングで姿を消すネネに、リサは疑問を抱き始める。
 そして、ある夜、リサは確証とも言える写真を手に入れた。
 電子スチルカメラのディスクファイル、像として分かるギリギリまで拡大した1枚。ついさっき発生した、ナイトセイバーズの戦闘を撮ったファイルだ。画素の一つずつが見えるほど荒れた画面。そこに、ネネの顔が、少なくともリサにはそうとしか思えないものが写っていた。
 そして、リサの追跡がスタートした。

 お決まりのパターンではある。
 しかし、以前から何度も繰り返しているが、作品の質はきっちりパターンをこなせるかどうかにかかっている。馬鹿が気取ってパターン外しをやったりすると、とんでもない愚作が出来る。パターンを嗤う前に、それを道具に何が出来るかをやってみるのが先決だ。
 「SCOOP CHASE」 は、それを実行した成果の一つだ。
 ネネの一日を軸に、ナイトセイバーズをきっちり描いてくれた。メンバー一人一人も、行動も、その存在意義も…。トータルに描きだしてくれたと思う。作画も今までに無いほど園田さん絵になっていたのではないだろうか。
 展開、流れ共に文句がつけられないと言ったら言い過ぎかも知れない。
 でも、ピタリ、ピタリとはまる表情、セリフ。
 やっと導入した80インチのプロジェクター画面で十分に楽しませてもらった。

 ファンとしては本当に納得がいく作品だ。
 まあ、ADPが交通違反を取り締まるのかとか、ボランティア出動しちゃっていいんだろうかとか、ちょっと首をかしげたくなるところが少しはあるけれど、問題にはならないか。出動の方は、新スーツ用のデータ採取のためってことで、なんとか理屈はつけられるし…。
 主役を張ったネネは魅力たっぷりに描かれていた。
 リサの前だからというので、速度オーバーのプリスにチケットを切って、胸を張って見せるネネ、ケーキの誘惑にあっさり負けてしまうネネは微笑ましかった。たまりにたまった書類を相手にてんてこまいのネネ。そばに居てくれるだけで手を貸してくれないナオコがよい。BGMとのマッチングもなかなかだ。
 性格面では、隠し事をしない彼女の素直さに注目したい。
 ナイトセイバーズのジムでの出来事。マッキーが報告した不審な女性の姿をモニターに見てリサだと言ってしまう。誰なのかと尋ねられるネネ。ここで、口ごもるとか、誤魔化そうとするとかあっても不思議ではないのだが、ネネはすらすらと答えている。自分が尾けられて秘密のはずのジムまで連れてきてしまったという意識がないのは問題だけれど、そこがネネの性格の持ち味なんだと思う。
 だから、その後、リサにプリントアウトをちらつかされて半ばパニックに陥ったとき、すぐにシリアにも相談できたのだ。
 自分でなにもかも抱え込んで問題を大きくしてしまう、そんな子ではない。
 仲間を素直に信じて、思ったことをストレートにぶつけていく。
 メンバーの中でも希少価値の高い性格の持ち主だと思う。
 いい子だな、そう思う。
 素直すぎるから、リサに秘密がばれてしまうのではないかと、見ている側はハラハラしてしまう。考えてみれば、以前のシリーズ中でも、決してないがしろにはされていないし、ネネは本当に得な役回りだ。逆に一番損な役はリンナだと思う。
 リンナと言えば、今回は残りのメンバーは完全に脇役に徹していた。
 プリスのフルネームが初めて出てきたとか、ちょっとしたことはあったけれど、全てはネネとの関連で描かれていた。それはそれでよい。劇的なワンシーンよりも、ちょっとした描写の積み重ねが、結局、ものを言うのだから。
 シミュレーション・ルームで虚像を相手に真剣な表情のリンナ。バイクのヘルメットを脱いだプリスのふくれっつら。
 それでいいんだと思う。



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