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最近の作品から 「ブルーシード」 が、面白い。 手堅い演出と、ストーリー展開はすべての番組がお手本にしなければならないという程のうまさ、今何が起こっていて、登場したキャラクターがどんなシチュエーションに追い込まれているかが過不足なく分かる。はっきり言って、『ガンマ』 のようなマイナー誌に連載されたマンガが、こんなに正統派のまっとうな作りでアニメ化されるとは思ってもいなかった。 キャラクターとしては、主人公のかえでと林原めぐみの声はよくマッチングしているし、個人的に大好きな榊原良子さんが、ちょっとばかり危ない性格のキャラクターで出ているのも嬉しい(^^)。その他のキャラクター配置も危なげなく、物語を語るという点において、今一番期待できる作品だろう。 物語を語る、その観点から取り上げなければならないのは、「ジェイデッカー」 だ。 初回のしょっぱなから、「記憶を消される」 「忘れない」 と攻めてきたのには、驚いたが、その後のシリーズ展開も凄い。各話完結のアイデア・ストーリーは、「鉄腕アトム」 や 「スーパージェッター」 時代の作品への先祖返りのようにシンプル。悪役キャラは、ホンの二言三言の説明で片付けられているが、それだけで何の不足もない。再登場にも十分耐える。 おちゃらけあり、しんみりさせるムード派のストーリーありのバラエティ。しかし、その中に、しっかりと 「ロボットにとっての心」 という芯が一本通っている。あれだけ、多数のキャラクターを登場させても、思い切りのいい切り捨てと、つぼを心得た登場の組み合わせで、各キャラクターの印象は鮮明だから、回を重ねるごとに、最小限の表現が思いもかけないほど効果を上げる。この辺り、「セーラームーン」 のスタッフは見習って欲しい。 誉めすぎかもしれないが、これがシリーズもの番組の王道をいく作品というものだろう。いわゆる同人誌のノリで、キャラクターの内面と、ごく私的関係だけでごちゃごちゃとこねくり回す傾向が強い最近のテレビ作品の多い中で、爽快と言っていい出来だ。例えば、前作 「マイトガイン」 が、その手のごたごたをさんざんやったあげく、気の利いたオチのつもりで作った最終回が無惨に終わったのに比べれば、何百倍も優れた作品だと、私は思う。 基本を徹底すれば、ここまでいくんだという見本が 「ジェイデッカー」 の演出だ。ステロタイプの予定調和と馬鹿にするのは簡単。また、意味不明の芸術作品を作れる人間は、いくらでもいる。しかし、予定調和を描く実力のあるものはほとんど居ない。今は 「ジェイデッカー」 を見られたことに本当に感謝している。あとは、一本通した芯を、最後まで貫き通し、大団円を迎えることができるか、それが残された唯一の課題だ。「ダ・ガーン」 のように、積み重ねてきたすべてをないがしろにすることなく、見事な最終回を見せてくれるように祈っている。 堅苦しくならずに楽しむのなら 「Gガンダム」 「赤ずきんチャチャ」。 「Gガンダム」 は、やはりガンダムだからこそ、ここまで面白くなるのだろう。燃える展開、すいぶん昔に消えてしまったロボットもののエッセンスとガンダムが合わさって生まれた快作。 「赤ずきんチャチャ」 は、いわゆるオタク心をくすぐるようなギャグから、地口、ベタネタといったお笑い部分から、時にはストーリーものと見まがうような断片、そして、何よりもキャラクターの性格同士のぶつけあい、この配分の妙が楽しめる。どちらかというとギャグとキャラクターの衝突に期待しているので、あまりシリアスに物語を進めようとすると詰まらなくなるのが難ではある。 そんなわけで、意外と見る番組の多い最近だ。テレビアニメもまだまだ捨てたものではないと思うのだ(^^)。 |
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