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少女は振り向き、我々をみつめた。 彼女の瞳はトパーズのような輝きをたたえていた。 私も、同僚たちも一言も発することができなかった。 目の前で起こっていることが信じられなかったのだ。 つい、ほんの数分前までは、 ただのパーツの集合体。 そのはずだ。 しかし、 作業室の中央に立っているのは、 どう見ても一人の少女だった。 いったい、どんな種類の魔術が奇跡を起こしたのだろう。 かろうじて手元に残された 解読不能のデータ群。 正体不明のユニット。 それを基に、軍と政府の監視の目をくぐって続けた復元作業。 仕様通りに作った最初の装置が次の装置を生みだした。 また次の装置がそれを繰り返した。 そして、 その最終成果が、このショートボブの髪をした小柄な少女なのか? 彼女は室内をひとわたり見回し、口を開いた。 『まだ戦っているのですか…?』 かぼそい、震えるような声。 白い頬には、ひとすじの涙が光っていた。 それが はるかな過去から私たちを訪れた キャティという少女との出会いだった。 |
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−グレイ・ニューマンの手記より− |
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