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  アートミックさん、ごめんなさい(^_^;)
  〜或いは、ほんの少しの言い訳を〜


 でっちあげ版 『バブルガムクライシス』、「GHOST FILE」 をお届けします。
 『クラッシュ』 になじむことが出来なくて、『バブルガムクライシス』 の 「1」〜「8」 を基にして考えたものです。『クラッシュ』 のどこに違和感を感じたか、各話につき一つずつといった感じで挙げていってみましょう。

 まず、『クラッシュ1』 のADPの描かれ方に唖然としました。
 なんで、ああも悪く描かれなければならないのでしょう。ナイトセイバーズの有能さ(?)を際立たせるためでしょうか。それにしてもADPに悪意があるとしか思えない描写です。CM、署長、隊員。全体にクオリティダウンした作画でやられるのですから、たまったものではありません。めちゃくちゃです。石頭の上司、ぐうたらな同僚。それはそれでもいいんです。大きな組織なんですから色々な人間がいるでしょう。でも、偏見で固められた描かれ方は納得できません。組織としてのいい面を描いたっていいじゃないですか。例えば、C.S.フォレスターが描く海軍のような描き方です。やるときゃやります、っていうADPの姿を出したいと思い大幅に修正させて貰いました。
 あの禿げたこぶとりの黒人署長にも復帰を願いました。彼には 『警部マクロード』 のクリフォード部長の役どころをやってもらいたいと思います(なんちゅー古い例えだろう、ハハ)。勝手にキャラクターも作ったし、この先も修正済みの方向へ進みます。

 続いて、『クラッシュ2』 の 「A.D.A.M.A.」 です。
 『クラッシュ2』 自体の出来はさほど悪くありません。『クラッシュ』 の中では最高の出来でしょう。しかし、やはり疑問符を付けざるを得ません。シルヴィーやアンリが描かれているのに、「A.D.A.M.A.」 が第2世代として特別視される。どうも納得がいきません。プリスが自分の友人として考えるほどだったシルヴィーたち “33S” の方が、ブーマという存在を考えさせる役割によほど相応しいと思うのです。『クラッシュ』 を 『バブルガムクライシス』 と連続したものと位置付けるなら、「A.D.A.M.A.」 が登場する余地は無いはずです。
 無論、『バブルガムクライシス』 の中での “33S” の位置付けもいい加減なものだったのも事実です。“バンパイヤ” という言葉のための、血を吸うブーマ、セクサロイドでしかありません。私は “33S” は特別な、最先端のブーマとして捉えました。もちろんセクサロイドとして作られたのではなく、それが必要な場で使われるためです。人間と同等の能力を持っている。セクサロイドとして誤用されるほどに、人間そのものであるブーマとして捉えなおしました。
 さらに、もう一歩踏み込んでしまったわけです。死んでしまった、と思われるキャラクターを生き延びさせてしまうという、極悪なことをやりました(^_^;)。毎度のことではありますが…。

 最後は 『クラッシュ3』 の “ブーマ革命” という言葉です。
 安直というかなんというか…。呆れました。
 ブーマがそこまでの存在として描かれてきたでしょうか。知性を持ちながら、単に人間に作られた物体だという理由だけで服従しなければならない。そんな存在としてブーマが扱われていたでしょうか。否、です。
 ブーマは戦闘機械として描かれていたにすぎません。
 『クラッシュ』 の冒頭のCGのナレーションで、何とかその辺を修正しようとしていた努力の跡はありました。
 それでも、ブーマは知性のない機械でした。
 別にそれでも、構わないと思うのです。
 ゲノムとブーマ、それに対抗して存在するナイトセイバーズ。
 私は、その構図が 『バブルガムクライシス』 の世界だと思っているからです。
 そこへ、いきなり “ブーマ革命” なんですから、違和感というより呆れて笑っちゃいます。例えば 『鉄腕アトム』 の世界で(またまた古い例えだなぁ、年齢が知れる…ハハハ) ロボットに自由をというスローガンは理解できます。しっくりくるテーマです。人間と違わないロボットが十分に描かれているからです。『バブルガムクライシス』 『クラッシュ』 は、どちらも、そうではありませんでした。だから、『クラッシュ』 がああいう形でお話を閉じるのは、まったく納得がいかないのです。

 そんなわけで 「GHOST FILE」 をでっち上げました。
 最大の敵はゲノム。
 ラルゴの脅威も消え去っていない。
 ちらりと現れて消えたOMSとは何なのか。
 この辺りを中心に据えて、物語を組み直してみたのです。
 いえ、正確には組み直し中です(^_^;)。
 例えば、この 「GHOST FILE」 自体も、もっと先まで話が進む筈でした。しかし、書いているうちに次第に中身が膨らんできて、最初に設定したゴールには辿りつけなくなってしまいました。合理的に話を運ばなければという考えと、あくまでもキャラクター中心というファン心理の間で折り合いを付けながら、書き進めました。キャラクターの因縁話ばかりになってしまいそうなところを軌道修正しながら、予定の約半分まで進んだというのが実情です。
 続きはどうなるのか。
 実際に手を着けてみなければ分かりません。
 答えは出します。OMSや “33S” をどう読み変えたか。世界をどう組み替えたか。
 本当に難しいのですけれどね。
 では、でっちあげ版の 『10』 で、またお会いしましょう



1992年冬 服部真一郎        



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